私がフラメンコと出会いました当時は現在ほどフラメンコがポピュラーではなく、今、このようにたくさんの方がフラメンコに取組むようになることは想像も出来ませんでした。フラメンコの魅力とは「こんなに遠く離れた日本の人の心までも、捕らえてしまった！」とつくづく思わされます。現在フラメンコの世界は、劇的に変化し、発展しています。そして、私自身も、数々の舞台を経験し、常に第一線で活躍するスペイン人アーティストからの指導を受けながら、日々変化するフラメンコを感じ、教育の素晴らしさや大切さを身に沁みて感じています。 ここ千代田区内神田にスタジオを開設いたしましてから、一人でも多くの方にフラメンコの楽しさや素晴らしさを伝えたいという気持ちを、強く持ち続けてまいりました。現在私のスタジオには、趣味の方から専門を目指す方まで、生徒の皆さんが一生懸命にフラメンコに取組んでいます。まず、初歩から、中級、上級へと進むにつれ、フラメンコの振付や、曲種を身につけながら、歌やギターのこと、そして、体の動かし方やコントロール、最終的には舞台での立ち居振舞いから表現の仕方ほかフラメンコに関することを少しずつ学んでいっていただきたいと考えています。また、スタジオでは、フラメンコだけでなくスペイン古典（クラシコエスパニョール）にも取組み、スペイン舞踊の基礎を重視しております。 生徒の皆さんの多くは、比較的長く続けてくださり、だんだん難しい踊りに取組んでいくというだけでなく、身体的にも精神的にも成長している自身を感じられていると思います。このように踊りを通して、自分と向き合い、新しい自分を発見している生徒さんたちの、その傍らで責任感と喜びを強く感じながら指導させていただいております。今後も、多くの良い舞踊手が育ち、生徒の皆さんがフラメンコを心から楽しめるよう、出来るだけ良いレッスン環境を整え、私自身もまだまだフラメンコの研究を続けながら、常に精進していきたいと考えております。 平富恵関連サイト 株式会社イー・スピリット　インタビュー 海外留学・求人のアースタイムズ　インタビュー 小松原舞踊団（ラウニオン国際フェスティバル） 小松原舞踊団（第１回CAFフラメンココンクール） PROFILE／平 富恵（たいらよしえ） 1988年小松原庸子スペイン舞踊研究所に入門。フラメンコ及びスペイン舞踊全般について学ぶ。 1991年「真夏の夜のフラメンコ」公演をはじめ国内外出演。1997年　スペイン留学。 2002年 第１回CAFフラメンココンクール優勝。2003年 第43回カンテ・ デ・ラス・ミナス国際フェスティバル フラメンココンクール 日本人初の準決勝進出。スペイン各紙で高評価を受け、審査委員特別賞受賞。 2005年ドキュメンタリーＴＶ番組BS-i「超人/ビルドーソ」にて特集を組まれる。ジャンルの違うアーティストとのコラボレーション、TVCF（江崎グリコ、資生堂など）、ラジオ、雑誌など多方面でも活躍。 2009年より自身の舞踊団を旗揚げ。毎年新作発表&文化庁芸術祭出品（2019年まで）2010年「El SuenoⅡ」にて第65回 芸術祭賞受賞。 2016-17年　現代舞踊協会制定河上鈴子スペイン舞踊賞受賞。2015年より文化庁主催「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」巡回公演事業に10年連続で選出され、フラメンコ芸術の一ジャンルを築き上げる。公演開催校数101校（合同開催校含む）、総鑑賞人数23,031名（2024年現在）ワークショップおよび劇場公演等の普及活動を積極的に展開。 現在千代田区にて平富恵スペイン舞踊研究所を開設し、後進の指導にあたる。 フラメンコ講師 講師PROFILE／宮北 華子（みやきた はなこ）（旧姓：平尾） 幼少より踊りを始める。2015年ANIF新人公演準奨励賞受賞。2022年CAFフラメンココンクール海外留学賞受賞。同年河上鈴子スペイン舞踊新人賞受賞。2023年スペイン国際コンクールConcurso International de Baile Flamenco Puroにて特別賞受賞。スペイン留学を経て、舞踊団公演では、ソリストとして活躍。ほかに研究所講師として、生徒や舞踊団員の育成に努める。 菊池 和緒子（きくち なおこ） 2006年平富恵スペイン舞踊研究所入所。幼少よりバレエで培った踊りの基礎と、天性の華やかさで次第に頭角を現す。舞踊団のソリスト、中心的存在として、多くのステージに出演。現在では、研究所の講師を務め生徒からの信頼も厚い。 バレエクラス講師PROFILE／濵野 紗帆（はまの さほ） 7歳よりクラシックバレエを始め、渡辺芳美に師事。第6回松戸洋舞コンクール クラシックジュニア第2位と協会特別賞受賞。2014つくばバレエコンクールクラシックジュニア3第4位-1に入賞。松戸芸術舞踊協会主催のクリスマス公演では「ドン・キホーテ」の森の女王、モダンバレエ作品「パトスストーム」にてソロを踊る。現在、平富恵スペイン舞踊団団員として数々の舞台で活躍する傍ら、研究所の講師を務める。 研究所の目指すものへ