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イベントレビュー
  2010年11月9日(火)
平富恵スペイン舞踊公演「El Sueno エル・スエニョ U〜夢〜」
会場/草月ホール

 
 
 
  前年のスペイン舞踊生活20周年記念公演よりあっという間の一年でした。今回新たにルイス・オルテガ氏という稀有な舞踊家と共演することによって語りつくせぬ様々なことを吸収した充実の期間でした。また、この作品に対して、平成22年度(第65回)芸術祭新人賞を受賞することができ、共演者、スタッフを始めご来場くださいましたお客様そして関係者の皆さまに心より御礼を申し上げます。どのような公演を目指していくかという根本的なコンセプトから共有できる素晴らしいアーティストたちとの共演により、新たな意欲が湧いてまいりました。自分なりにまだまだ未熟ではありますがやっと第一歩を踏み出したような気がしております。この経験を今後へ繋げるために、今回の公演を振り返ってみたいと思います。
 
 
【バッハ・エン・エジプト】
現代風にアレンジされたバッハの音楽により、主要ダンサー全員によるオープニング。クラシカルな原曲を現代風に編曲しての取組みにて、スペイン舞踊の新しい可能性を示しました。もっと踊り込んで背景を細かく表現したい作品でした。曲の終わりと次の演目へのつながりの演出は、プログラム全体の流れを決める重要なポイントとなりました。
 
 
【アフィナンド】
ルイス・オルテガ氏によるプレゼンタシオン。この公演のコンセプトにぴたりと合った作品を提供していただきました。オリジナルの音楽、そして「舞台のマエストロ・水先案内人」という劇中劇的な人物設定が、古典もモダンも熟知したオルテガ氏の存在そのものとマッチしていて説得力がありました。
 
 
【アストゥリアス】
長方形でないユニークな形の草月ホールに合わせ、振付を再構築しました。その効果を発揮するために、もっと個々の踊りの精度を高め、感情を込めた踊りをしなければならないと感じました。この作品は、振付を担当した者として、納得できるまで追求してゆきたいと思います。
 
 
【オ・エンコントロ】
ハビエル・サンチェス氏によるソロ。
夏の公演での短いバージョンから約3分ほど伸ばしたロング作に仕上がりました。
彼の持ち味であるクラシコ・モダンの技術の高さが光り、演技力も素晴らしく表情ひとつで物語を演じていました。
演出としては、静と動の急激な対比をもっと照明効果でアピールしたいところでした。
 
 
【ムヘレス】
音楽の選曲からのスタート。舞台が始まる前も、終わった後も私がこの作品にかける意欲は並大抵のものではなく、「もっと!もっと!」という気持ちが常にありました。今回の公演はひとつの通過点として考え、今後もこの作品を発展させていきたいと思っています。まずは、以前小松原舞踊団で活躍されていた秦さん、河原さんの協力の下、私どものメンバー平尾華子を共演させていただいたことに感謝しております。
 
 
【タクトゥタ】
私にとっては、未だかつてやったことの無い趣の違う作品への挑戦でした。ハビエル氏とも演目決定後ずっと稽古を繰り返してきた作品。僅か3分未満の短い音楽の中にステップや様々な動きが凝縮されており、振付や演出に込められた意味を表現することに精一杯でした。この公演のプログラムを通して、とても重要な作品となりました。
 
 
【サングレ】
自分が出演していない作品に関しては、ほぼ振付や演出を担当していました。この作品も思い入れが強く、曲展開の中で様々な物語と場面をわかりやすく表現していけたと思います。前後のプログラムの関係で、出演メンバーや出演パートが変わったりなど様々な変更がありましたが、ここにもハビエル氏、秦さん、河原さんといった強力な3名のベテラン舞踊家とともに私どもの舞踊団の新人を登用できたことが大きな成果だったと思います。
 
 
【コン・エル・オロール・デ・ラス・フローレス】
カリダさんによるバラード。
当初フラメンコのナンバーを予定しておりましたが、スペイン舞踊部門からフラメンコ部門への舞台転換の関係から、バラードという形になりました。
日本ではあまり上演されることの多くないスペイン歌謡のバラードを、可憐な振りをつけて魅力たっぷりに歌い上げました。
 
 
【ロメラ】
フラメンコ部門スタートの一曲目。自分の踊りに関しては、マントンのハプニングがちらほらとあり、そういうことの無いようにまた、もっともっと表情豊かな曲に仕上げてゆきたいと思います。自分なりに全てやり切れたわけではありませんが、新しく開発した動きが少なくとも4つほどあり、そういった閃きをきちんとした形で表現に結び付けられるよう精進したいと思います。
 
 
【シン・ティ】
オルテガ氏によるソレアの傑作。歌のフレーズがもつ意味が、ひとつひとつ形になってあらわされ、お客様を魅了していました。後半の歌い手との絡みも良く、ソロ舞踊の演出を知り尽くした氏ならではのナンバーでした。
 
 
【ファンタシア】
プログラムの最初から組曲が続く中で、唯一観客にわかりやすいドラマを加えた作品。ハビエル氏の絶大な協力の下にぎりぎりまで、演出の工夫を重ねました。ただ、舞踊団メンバーの個々の技術をもっと向上させ、もっと遊び心やドラマが表現されていればなお良かったと思います。ハビエル氏には、心より感謝いたします。
 
【コロナロン・ブレリアス】
 
ギタリストのミゲル・リナレス氏と曲を決める際に、より曲が栄える形でカンテを投入することにしました。結果、音楽は、古典を踏まえた確実なテクニックを元に、「こういう音楽があるんだ・・・。」と感じさせる新しさを携え、それが観客にも届いたように思います。
 
 
【シギリージャ】
オルテガ氏の18番である難曲へ挑戦。カスタネットひとつをとっても男性舞踊家のパワーは計り知れず、振付の難しさは想像を絶していました。男女のデュエットという形から想像すると、今回のパレハは常にユニゾン的な動きを繰り返し、ドラマに欠けるというご指摘も頂きました。このシギリージャのストーリー本来の「男でも女でもない」というところがポイントで、そこを掘り下げた演出を考えればよかったと思っています。とにかくテクニック的に物凄く難しい作品なので、簡単に終わらせずよりよい仕上がりを目指していきたいと思っています。
 
 
【フィナーレ】
各々にのブレリアによるフィン・デ・フィエスタの後タンギージョを踊りました。これが、またカリダさんとの掛け合いが楽しく踊っているだけでワクワクしてしまうフィナーレでした。周りを囲む舞踊団のメンバーがもっとその場に馴染み、意識を高く盛り上げてくれていたら全体の雰囲気がさらに良かったのではないかと思います。
 
  Special Thanks

この公演の実現にあたってたくさんの方にご支援いただいていることを実感いたしました。

共演者およびスタッフの皆さん、ご来場のお客様、小松原庸子先生、岸清子先生、ソル・デ・エスパーニャおよび小松原庸子スペイン舞踊団の皆さん、江崎グリ コ株式会社 江崎勝久社長、恵寿友会 西尾直毅氏、株式会社ソフィア 西田 浩社長、スペイン舞踊振興マルワ財団、現代舞踊協会、パピヨン株式会社 中澤南里さん、ヒラソルフラメンコスタジオメンバーのみなさん、これまでご支援くださいました多 くの方々に心より感謝申し上げます。(平富恵)
 
 
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