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イベントレビュー
  2009年10月13日(火)
平富恵スペイン舞踊活動20周年記念公演「El Sueno エル・スエニョ 〜夢〜」
会場/日経ホール

 
 
 
  自身のスペイン舞踊生活20周年記念公演を開催いたしました。長いようであっという間の20年でした。開催にあたり、これまで経験したことの無いことの連続で、踊りだけに専念することが出来ませんでしたが、これも含めて今の私の力なのだと実感いたしました。また、公演を実施することにより、自分の中で一つの区切りがつき、また新たな目標を持つことが出来ました。この記念公演を思い出と共に振返ってみたいと思います。
 
 
【ツィゴイネルワイゼン】
第一部は、私自身の選曲でヴァイオリン・デュオのツィゴイネルワイゼンで幕が上がりました。あまりにも名曲過ぎてこの公演のオープニングを飾るに相応しいか不安を感じていました。ですが、戸澤さんが、絶妙な弾き分けをアレンジしてくださり、単なる二重奏ではなく、戸澤さん・瀬崎さん両名の違った持ち味が存分に発揮され、自分の心配が全くの杞憂だという結果となりました。これは、生涯心に残る名演奏でした。
 
 
【アランフェスの恋】
続いて「アランフェスの恋」。当初は、アランフェス協奏曲のみに真っ直ぐに取組むつもりでしたが、恩師である小松原先生のアドバイスもあり、ソレアをアレンジしアランフェス王宮での恋の物語を演じようと試みました。私としては、この作品準備にかけた時間が充分であったとは言えず、たくさんの課題が残りました。フアン・オガジャとのソレアは、これまで私が踊ってきた他のどのソレアより音に対して厳しく繊細で緊張感はピークでした。いつかまた別の形で、このアランフェスの静けさ、ドラマティックな展開に真正面から取組みたいと思いました。
 
 
【ミ・アイレ】
ビクトルの最新作。闘病からの舞踊生活復帰後、日本における初の作品。
当初はファンダンゴ・アバンドラオを予定していましたが、他の共演者の熱烈なサポートにより、毎日の稽古のなかで作品は常に変化し、発展した結果、心に沁みるグラナイーナ、ベルディアーレス、ハレオという形になりました。
内なる声を表す美しいポーズの数々。静謐で、彼自身の内面が大きく現れた作品。
技術的に、最終場面での照明がうまく機能しなかったことは残念であり、申し訳なく思うと同時に反省しております。
 
 
【サパテアード】
瀬崎さんによるソロ演奏。ピアノ伴奏は、末松茂敏さんでした。
当初は、踊りで共演をする予定でしたが、プログラムの進行上、瀬崎さんの独奏という形になりました。
他にスペインの作品でレパートリーにあるものがたくさんある中で、ご自分のレパートリーに無いこの難曲へ挑戦してくださいました。
稽古を重ねる中、この曲の演奏がいかに難しいかということを思い知らされました。
本番では、熱のこもったダイナミックな演奏に心を打たれました。
またピアノの末松さんには、スタジオにありますコンディションの悪いピアノでの稽古にも快くお付き合いくださり大変感謝しております。
 
 
【ラ・ビダ・ブレベ】
何度となく踊ってきた名曲に再び挑戦しました。
今回は、戸澤さんと議論に議論を重ね、私の我がままを聞いていただき戸澤さん、瀬崎さんの両名に弾いて頂きました。演奏上の様々なリスクや限界に対して、極限まで努力してくださいました演奏陣のみなさまに心より感謝しております。
ヴァイオリン演奏をもっともっと噛み締めて踊ることが出来ますよう今後も精進いたします。
 
 
【ホタ・ナヴァラ】
ヴァイオリン二重奏。度重なる共演によって培われた息のあった演奏。そして、それぞれの持ち味の音色を、互いに調和させ聴く人の心に迫りました。盛大で、晴れやかな名演奏は、スペインナヴァラ地方のホタ(民族舞踊)独得のおおらかリズムを脈々と感じさせてくれました。
 
 
【ウエレ・ア・サングレ】
オガジャ、ビクトルとのトリオの作品。
選曲・編曲は、ビクトルと私で行い、大きな構成はビクトル、そして振付の細部はオガジャを中心に、3人で意見を出し合いながら今回のために創り上げました。
モダンな音楽に合わせ、3人各々のイメージや特徴を活かせる作品に仕上がりました。
照明などの舞台効果にもう少々こだわりたいところではありましたが、再演したい曲の一つとなりました。
 
 
【シギリージャ】
これまで何度も何度も踊ってきた曲。舞台ソロで一番たくさん・長く踊ってきた曲。
そして、踊るたびに自分の心境の変化とともに踊りの形や表現も変わってきました。
今回は、亡くなった父への思いをテーマに踊りました。集中が途切れることもありましたが、必ずやテーマを持って踊っているシギリージャを今後も深化させていきたいと思います。
 
 
【ソレア・ポル・ブレリア】
過去にツアーや劇場公演で舞台袖から何度も見てきたフアン・オガジャのソレアは、数年を経て更に大人の深い踊りになっていました。
彼自身「以前は、きちんと決め事をやっていたけれども、最近は、ある程度のことをミュージシャン達と作り上げた後では、つくり込み過ぎないように気をつけている。舞台の上で自分から何が引き出せるのかを自然に逆らわずに楽しむようにしている」と言っていました。その言葉通り、本人さえも予想のつかない展開に対する驚きと閃きを楽しむ本物のフラメンコがそこにありました。
 
 
【グアヒーラ】
舞踊団の群舞によるグアヒーラ。甘く美しいギターの調べと歌にのせて、どのようなことを表現できたでしょうか?上質でドラマのある作品を目指してきましたが、課題は山積みです。各メンバーの不断の努力で、この曲をさらに素晴らしいものにしてくれることを期待しています。私自身も、エキゾチックな異国の情緒を思わせる演出が出来るよう今後も精進していきたいと思います。
 
 
【タラント】
オガジャとのデュエット。2003年ラ・ウニオンのコンクールのために準備していた曲。
今回は、デュエットにて挑戦しようと思いました。パートナーとして真っ先に思い浮かんだのはフアン・オガジャ氏でした。自分にとってとても大切なこのタラントを、振付家である彼と踊りたいと思いました。夏からの稽古で、レトラはもう一つやることをずっと検討してきましたが、全体の仕上がりを考えて一つにとどめました。
舞台では、稽古では見られなかった奇跡がたくさん起こりました。この瞬間のことをずっと記憶にとどめながら自分自身のタラントを追求してゆきたいと思います。
 
【ミラ・メ】
 
ナタリアとベルランガと話し合いを重ね、最終的に選んだ曲。瀬崎さんにもインプロをお願いし、緊張感の漂う中でリハが進んでいきました。手探り状態の稽古の中、彼女からこの曲の意味を尋ねられ、イメージをつかんで曲をつくりたいという前向きな言葉をもらい期待が膨らみました。つくり上げられたごく短いフレーズをはじめて聴かせて頂いた時のこと。クラシック調のアレンジは、とても繊細で、美しい響きに一同グッと心を動かされました。鳥肌が立つようなこういう瞬間の感動のために、私達は生きているのかもしれないと思わされました。
 
 
【フィナーレ ポル アレグリアス】
舞踊団による群舞、オガジャによるソロ、ビクトルとのパレハそして全員でのフィナーレ。復活したビクトルとの友情のパレハでした。構成上、舞台の上手下手両サイドから出たいという彼の意向を覆し、一緒に出ることを選びました。彼と舞台で踊る喜びを噛み締めアレグリアスを踊りました。もっともっと力を込めて踊っても良かったと今更ながら思いますが、心の底から喜びを味わえるフィナーレとなりました。
 
  Special Thanks

この公演の実現にあたってたくさんの方にご支援いただいていることを実感いたしました。

共演者およびスタッフの皆さん、ご来場のお客様、小松原庸子先生、岸清子先生、ソル・デ・エスパーニャおよび小松原庸子スペイン舞踊団の皆さん、江崎グリコ株式会社 江崎勝久社長、恵寿友会 西尾直毅氏、森下徹氏、TM企画 佐藤とし子社長、ピッドコーポレーション 田邊勉社長、株式会社ソフィア 西田浩社長、スペイン舞踊振興マルワ財団、パピヨン株式会社 中澤南里さん、ヒラソルフラメンコスタジオメンバーのみなさん、これまでご支援くださいました多くの方々に心より感謝申し上げます。(平富恵)
 
 
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