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イベントレビュー
2008年8月17日(日)
平富恵スペイン舞踊研究所第7回発表会
会場/銀座ブロッサム中央会館

発表会にご参加の皆様へ

今回の発表会では、会全体が成熟してきたことを感じました。ご来場のお客様からも、たくさんの温かいご感想を頂き、出演者の方も満足感のある会であったのではないかと思います。新しい試みとして、特別ゲストのエル・フンコさんをお招きしたことで、本場スペインのフラメンコをご覧いただき、その他にも稽古や楽屋、そして打ち上げのときなど出演者の皆さんは、素晴らしいアーティストと楽しい交流の時間が持て、とても嬉しく思いました。今後は、ますます素晴らしい発表会になりますよう、そして皆さんがさらに踊りに打ち込める環境をつくるために全力を注いでいきたいと思います。ささやかではありますが、発表会の各演目を振返りコメントさせていただきました!どうぞご参考になさってください!
【第一部】
ソレア
オープニングにふさわしく堂々としてソレアの雰囲気が出ていました。冒頭のファルセータの自由な動きは、ブラソや身体のポジションが曖昧で、それぞれが違う様に見せたかったのですができませんでした。ここでのゆっくりな動きはバランスも問われ難しいので、研究してみてください。パルマは、ゆっくりとしたリズムの芯を体でつかんでください。全体的には、マルカールやブラソをさらに充実させ、大人の情熱ある踊りを目指してください。後半の椅子へ戻っていく所の2グループのコントラストそして最後のポーズは、とてもよかったです。まとまりのある美しいグループでした。
グアヒーラ
全体の曲の中でも、とくに観客からの評判がよく、フワッとした衣装もとても美しくグァヒーラの甘く、そして非常に大人っぽい雰囲気が出ていました。コンパクトな構成だったので、エスコビージャの後半にかけての盛り上げは、自然ではあるものの、それぞれが自覚を持って、盛り上げればもっと物凄くなったと思います。登場のシーンやその他随所に余裕が見られ、安心してみていられる1曲でした。自分なりの物語を追求して、さらにドラマのある存在感を目指して下さい。
ブレリア
全員が難しいパソをきちんとこなし、全体的にスピード感があって、とても良く踊っていました。ただ、前半の位置関係が悪いのが目立ちました。普段の稽古から気をつけましょう。ブレリアには、たくさんのフラメンコ的な要素が詰まっています。マルカール、ブラソ、リズム、ぺジスコetc.どれをとっても数種類ではありません。後半のマルカールがうまく出来ずに、変更したことを忘れないで下さい。常に身体を引き上げることを忘れませんように!歴代のブレリアの中で一番良く出来たと思います。今後も継続的に努力をしてください。
バイレ・デ・ルイス・アロンソ
衣装は、可憐で2種類のボレロがとても素敵で好評でした。踊りは、全体的に、身体を引き上げるキープ力が乏しく、クラシコの基本の大切さを思い知らせれました。「身体を引き上げる」とは、あまりにも簡単な言葉ですが、実際には、“常に”カスタを打っても、回転をしても、足を打っても、脚を上げても、何をしていてもそのポジションになければならず、大変なことです。最後の回転は、首がついていないことで、最後のポーズに至るまでハラハラとスリル満点でした。そういう意味のスリルは、できることならもう今後は味わいたくないですね!(笑)
カラコレス
濃紺色のシックな扇子とグリーンの衣装が、とても印象的でした。稽古のときは、後半ゆっくりなテンポのまま盛り上がらないことがありましたが、本番は、そんなことを全く感じさせないほど安定しており、とてもよかったです。エスコビージャの出来が、鍵となりましたね。前半の唄の部分で、顔の向きやブラソなどに癖のある動きがそれぞれ目立ちました。そんなちょっとしたバラバラ感を回復できれば、もっともっとよくなると思いました。最後の引込みのところは、かみて・しもての位置のバランスが良く見ていて気持ちが良かったです。
アレグリアス
初出演の方もいましたが、表情も明るく、とてもうまくまとまっていました。エスコビージャのスビーダも本当に、スピードが速くなっていき、最後のブレリアに入っていたので、盛り上がってよかったと思います。前半の唄の部分で、指やブラソにもっと気を配ることができるともっと良くなると思います。まずは、今後、振付の時に苦労した、コレティージャの方向など「なぜあんなことが難しく感じたんだろう?」と思える一段と成長した日が来ることを楽しみにしています。
セビジャナス
華やかな衣装に色とりどりのシージョで、お客様からも好評のセビジャナスでした。皆さん、のびのびとしてとても楽しい雰囲気が伝わりました。前列が2組の時に位置が少々悪かったのですが、かみて、しもてが同じように位置が悪かったので、それはそれでバランスが取れて見えました。最後も、位置的に重なることがなくポーズが出来、踊りだけでも大分がんばっていた皆さんが位置まで気にかけながら立派に踊り、本当に嬉しかったです。今後は、背中やブラソを今思っている以上に伸ばすことを心がけてください。
カラコレス
稽古の時から既に、華やかさが漂うグループでした。本番も、とてもイキイキとして、見ごたえがありました。最初の方は大分緊張している人もいましたが、後半は、みなさん明るい表情でした。他のカラコレスのグループ同様、ほんの少々の扇子の角度のズレや、必要の無い余計な動きによってバラツキがあったものの、衣装、扇子などに助けられ、概ね揃っているように見えました。位置が難しい所は、リハで言ったことはなかなかすぐに直せないものですね!今後は、踊りの難易度がぐっと上がりますので、基本を大切に挑戦し続けてください。
アレグリアス
とても落ち着いた大人っぽいアレグリアスでした。甘い色の衣装で、スタイリッシュな印象でした。最初のパルマは、リズムの押さえが利いていませんでした。シレンシオでは、もっともっと見せる説得力のあるブラソや動きを期待します。ブレリアでは、身体の引上げが乏しくステップごとにガクガク落ちていて、首も定まっていませんでした。最後の引込みのケブラーダ回転の身体の向きが気になりましたが、最後のポーズまで非常に丁寧に踊っていて、好感が持てました。今後も美と情熱を追求してください。
火祭りの踊り
モダンな照明に赤とシルバーの衣装が映え、観客から最も支持されていました。この演目を発表会にプログラムするにあたって、私自身思い悩む所もありましたが、皆さんのご理解・ご協力に感謝しております。クラシコのテクニックの他に、モダンな動きも要求され、難しいナンバーでした。このジャンルの演目を見事に演じてくださった出演者の努力に敬意を払います。今後は、フラメンコ、クラシコエスパニョールの枠にとらわれず、このようなジャンルの作品にも少しずつ取組んでいき、踊りの幅を広げていけたらと願っております。
シギリージャ
踊り/平富恵
ソレア・ポル・ブレリア
踊り/エル・フンコ
【第二部】
アレグリアス
バタ・デ・コーラ初挑戦とは思えないほど素晴らしい出来でした。通常の短いスカートで相当踊り込んでいたので、慣れないコーラで思うように動けず、もどかしさと闘いながら本当によく仕上げました。ゲストのフンコさんも絶賛していました。コーラを蹴りあげる時に、上半身とブラソがおろそかになっていました。コーラの運びに気をとられ踊りにならない部分もありました。稽古を重ね、ブラソや上半身の優雅さ、そして基本的なテクニックを充実させ、代表作にしてください。コーラを持って移動し、全員がスビーダで盛上げるところは、紫が美しく圧巻でした。
ソレア
踊り込んで、とてもよく仕上げていました。このようにシンプルな振り、そしてゆっくりなテンポの踊りでは、これまで培ったテクニックや表現力をフルに使って、見ている人を飽きさせない強烈な存在感・魅力を発揮してほしいです。今後は、感情をどのように踊りに乗せていくかということを追求してください。細かい踊りのテクニックや難しい位置関係は、ほぼクリアしていました。これをスタートと思って、このような重厚な曲に真正面から取組んでいってほしいと思いました。長身の人が多かったので、マルカールやエスコビージャの際、棒立ちに見えないよう身体を十分に使ってください。
セビジャナス
初参加の方もいらっしゃいましたが、とても堂々とした舞台でした。表情も明るく、位置関係もほぼ良くできていました。スラッとした方が多かったので、身体が、まっすぐなのが目立つので、ねじったり、反ったりするとさらに華やかになると思います。カスタやステップ、そしてブラソのポジションなど基本的なことを大切に、今後も踊りに取組んでいってください。そして、舞台で踊ることの楽しさを思い出して、頑張って下さい。
.ファンダンゴ
稽古では、表情が硬く、見ているこちらのほうが緊張させられましたが、本番は、立派によくまとまって舞台をこなしていました。曲にスピード感もあり、これほど変るとは思っていなかったので、良い意味で期待を裏切られ、胸が一杯になりました。今後の課題は、身体とブラソのポジションを整えること、回転の際に顔が身体についていかないようにすることなどです。全体に、グループの団結力も伝わり、颯爽として、気持ちの良いグループでした。今後はどんどん曲が難しくなってきますので、基本を大事に取組んでほしいと思いました。今後に、期待します。
アレグリアス
本当にとーても良かったです。5人の位置関係は難しいのですが、最初の移動や、後半の斜め2列などは、完璧で驚かされました。またのびのびと表情も明るく、そんな皆さんの踊りに応えてか(?)歌い手のアギラールさんもハレオがノリノリでした。コンパスも正確で、最後の美しいポーズまで、初出演とは思えない堂々たるものでした。基本をきちんとやっておくと、このように晴れ晴れと舞台を踏めるということが見事に証明されました。これが、“偶然でした”とならないよう、さらにはバックのサポートに応えられるよう力をつけてください。
ファンダンゴ
少々、荒削りなところはあるもののスピード感と迫力がありました。衣装とマントンが美しく照明に映えていました。このグループの凄い所は、一回注意された所を、本番では全てクリアしていた事です。個人レベルでは、パソや身体の向きなどの間違いがありましたが、マントンによってカバーされていました。ですが、もし細かい身体とブラソのポジションが完璧で、うっかりミスが無く、回転に顔がきちんとついていて、夫々が自身に満ち溢れていたとしたら、、、もっと凄く見えるはずですので、更に上を目指してください。期待しすぎかもしれませんが、今後に、期待しております。
バイレ・デ・ルイス・アロンソ
衣装が美しく統一感がありました。課題は、回転、ポジション、音楽のとらえ方です。回転に首をきちんとつけていないと、正面を見失い次のパソにも影響し、連続で冴えない印象を残します。回転または顔を残す動きには注意を!舞台では、必ずしも照明が明るいとは限りません。自分に光があたり周囲が暗いと、方向定めが更に難しくなります。出来る限りの稽古を!そして、「音楽を一杯にとる」には、キープ力、そして勇気ある判断がりますが、身体の中心部分を安定させ、自分の精一杯に挑戦して下さい。今後のクラシック作品を更に良くしたいので、今回とてもよく出来ましたが、クラシコは程々よりは、完璧を目指してほしいので、敢えて厳しいことを指摘しました。
カラコレス
美しく華やかで終盤の演目でしたが見ていて全く飽きませんでした。踊りには、照明、振付・構成、衣装など様々な要素があり、舞台上ある程度よく見せる演出は出来ます。が、何よりも一人ひとりの踊りの完成度が一番重要です。自信が表情にあらわれ、得意な所では存在感を発揮し、そうでもないところさえ良く見せてしまいます。逆に、不得意な所や心配事があると、その不安で前後もこわばったり、普段はしない意外なミスを誘ったりします。もっと安定感を身につけて下さい。難しい移動も難なくこなし、会全体の終盤を飾るのにふさわしい立派な舞台でした。
アレグリアス
まずはリズムの安定を!途中でバラつき続行不可能ではいけません。稽古の量は、完成度に比例します。発表会前の駆け込み稽古は、駆け込み分の仕上がりです。毎日、駆け込みのつもりで稽古したら、一体どのくらい物凄くなるでしょうか?仲間と、楽しい雰囲気で踊る事はとても大切です。が、もう一歩進んで、自分自身に問いかけて下さい。「自分だけでは出来ないから、皆と力を合わせる!」と甘えていませんか?このレベルまで来たら、各々がきちんと踊り、皆が集まり更に迫力のある見せ場を作る!という事を目指して下さい。厳しくなりましたが、稽古で「聞いているつもり」「やっているつもり」をやめて自分を見つめ直して下さい。きっと、何かが変ってくると思います。今後に期待します。
ラ・ビダ・ブレベ
日頃の一生懸命な努力が、ドラマチックな曲で開花しました。大変好評でした。振りも位置関係も難しく大変でしたが、とてもよくできました。時々、勢い余って動きが音楽より先行しずれることがありました。また、オケ音楽の捉え方に差異があり、ばらつく所も。耳を良くし、こういう部分を整えて下さい。その他の課題は、ブラソと脚を同時に上げる時ボディの部分が定まらず、浮いてしまうこと。また、基本中の基本の身体とブラソのポジションが甘いこと、不正確な回転、ケブラーダの不足です。安定した回転軸で進行方向が自在でないと、他者との接触など舞台上危険です。難曲へのチャレンジでした。ここがスタートだと思って頑張って下さい。物凄いものを期待します。「モットモットー」でございます!
ロメラ
踊り/平富恵、エル・フンコ
カンテ / アギラール・デ・ヘレス
ギター / 木南利夫、今田央

写真提供 / 株式会社テス
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